2015年03月29日

もっと話したかった---第68回口承文芸学会研究例会

この数ヶ月間、ずっと頭の隅から離れなかった今回の発表。
亡き父がことさらに意識・大切にしていた多良間真牛伝説。その父の遺志を継ぎたい、と意識させられた一件でもありました。

子孫ながらその真贋を疑い、鱶を食してはいけないというタブーを一度だけとはいえ破った事があります。
今回いろいろ親族に電話聞き取りする中で、今、私がやらなければという変な使命感を感じていました。

なのになのに、たった15分間の発表タイムでは足りませんでした。
しかも、発表3日前の打ち合わせ席上でプラン変更せざるを得なかった事です。
子孫としてのエピソードをいくつか話しただけで、時間切れになってしまいました。

とは言え、埋もれてしまいそうな状態とも言える多良間真牛伝説が、今回の事でいくらか陽の目を見るきっかけになるに違いありません。

知人、友人、黒島郷友、聴き耳の会会員の皆さまなど、たくさんの方がいらして下さいました。会場は満席状態でしたから、90名はあったのではないでしょうか。

特に聴き耳の会会員の中には、登壇する直前の私の背中を「大丈夫、大丈夫」とさすってくれた方がいらして、何とも涙が出そうになりました。

※私が映っている場面は、参加してくれた妹に急きょ、お願いして撮ったものです。
※「多良間真牛」についての発表
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     ヤマトゥに来て初めて出会った多良間真牛伝説が収められた書籍
     「日本の民話 11 沖縄の民話」(喜舎場永珣採集・伊波南哲編)
     そのページ映像を映しながら。
     因みにそのページコピーを20数年前に送付頂いた、
     川井誠次氏(「子規研究の会」で一緒)もご出席


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「横浜のtoshi」さんも初見だとおっしゃってくれた、「多良間真牛漂流記」コピーを手に

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当日の進行プログラム

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アブゼーマに代弁させて
左:「キューヤ ワーリタボーリティ シカイトゥ プコーラサ ユー!」(黒島言葉・今日はおいで頂きまして、大変ありがとうございます!)と書いたプラカードを、首から下げて
右:その3日前に届いた「Coralway」風車号(148号)の中の「サメに助けられた男」のページを示しながら


※会の全体像(芸能プログラムは次回に)
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会場全体

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左:狩俣恵一氏 右及び下画像:所感を述べる各氏

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(続く)



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